DXとデジタライゼーションの違い

近年、働き方改革が進む中、デジタルトランスフォーメーションは非常に重要な役割を果たしていますが、その意味を正しく理解している方は決して多くありません。またDXとデジタライゼーションという言葉を混同して理解しているケースも見られます。今回は DXとデジタライゼーションの違い について解説します。

デジタルトランスフォーメーションとデジタライゼーションの定義

デジタルトランスフォーメーションとは、「テクノロジーによって生活や労働、会社の経営などを根本から変革すること」を指します。対してデジタライゼーションは、「現在あるモノや仕組みをテクノロジーによって進化させたり付加価値の向上を実現するもの(デジタル化)」と定義されます。

とりわけデジタルトランスフォーメーションという言葉は、単なる新規事業の開拓やITによる業務効率化などの意味で使用されるケースも散見されます。しかし、正しくは会社の仕組みや事業、働き方そのものを根底から見直し、その実現のためにテクノロジーを活用するという考え方です。そのため、デジタルトランスフォーメーションは現場で取り組むのではなく、より上位のレイヤーである経営層が取り組むべき課題でもあるのです。

一方でデジタライゼーションの意義とは、生産性を向上させることにあります。業務をデジタル化することによって効率アップを実現し、例えば経費精算や勤怠管理のようなノンコア業務の時間を減らすことが求められます。業務プロセスなどを見直し、業務効率化を図ることによって業務を削減し、付加価値を生むコア業務の時間を増やすことにつながります。

https://next-offshore.com/2020/02/25/the-difference-of-digital-transformation-and-digitalization/